結納



2 結納品の納め方
 結納品の納方には
@媒酌人が両家を往復する
A両家が一堂に集まって交換するなどの方法がある。
 正式には、近親者の中から正副二人の結納持参の使者をたてるが、今日では両家が会館などに一同に集まって交換することが多くなっている。

(1)媒酌人が両家を往復する場合媒酌人は、新郎方の結納品を持って新婦方へ納め、次いで新婦方の受書と結納品を持って新郎方へ納める。
@新郎宅ではあらかじめ結納品や家族書などを、床の間、飾り棚などに飾っておく。
A媒酌人が到着したら、結納品を飾った上座に通し、桜湯を出す。
B媒酌人は席について口上を述べ、本人または親があいさつを返す。
C次に本人、または親が結納品を台ごと持って、媒酌人の前に置く。
D家族書や親族書を結納品の脇に置く。
E媒酌人は結納品を受け取り,台ごと用意したふろしきに包み,新婦方に向かう。

[新婦方にて]
@新婦方でも,同じく支度を整え媒酌人を待つ。
A媒酌人が到着したら,本人,両親が出迎え席へ招く。
B媒酌人は席につくと,結納品の包みを開き,白木台を組み立てて目録順に載せ,受け取る人に正面を向け,口上を述べて渡す。
C受け取った本人は媒酌人に返礼し,目録に目を通す。
D結納品は床の間などに飾り,別室にさがって受書を書き,片木盆に載せて媒酌人に渡す。(受書は省略されることが多い)
E媒酌人は受書を片木盆ごと受け取る。
F受書の受け渡しが済んだら,祝い膳を出して媒酌人をもてなす。
G食事が終わったら,祝い膳をさげ,新郎方への結納を託す。
H媒酌人は,新婦方の受書と結納品,家族書を受け取り,再び新郎方に出向く。

[新郎方にて]
 媒酌人は新婦方から預かった受書を渡し,そのあと新婦方で行ったと同様にして結納を納める。本人または親が目録をあらため,お礼を述べて受け取る。ついで受書を媒酌人に差し出す。ここでも祝い膳などで媒酌人をもてなす。このあと使者は,男性側の受書をたずさえて新婦側に向かい,結納品が新郎方に届いたことを報告する。

◎使者のもてなし方
 一般には,先に結納品を届けられた新婦側が用意した祝膳で媒酌人をもてなす。酒,鯛,数の子などめでたい酒肴に,赤飯を添えて供するのが慣例。場合によって,酒肴料として現金を包み,お膳にかえることもある。

(2)一同に介して交換する場合
 媒酌人が結納品を持って両家を往復するのは,媒酌人にとっても両家にとっても大変に手間がかかる。そこで近ごろは,媒酌人,両家が特定の場所に集まり,お互いに持参した結納品をそこで交換するという,合理的な方法を採るケースが多くなっている。
 一同に両家が集まる場合の席次は,新郎側が上座に,本人・父親・母親の順に座り,向かい側に新婦方が座る。媒酌人夫妻は下座に座る。

@持参の結納の品を献上台の上に整え,「本日は結納品を持参いたしましたので,何とぞ先様にお納めいただきますようお願い申しあげます」とあいさつを述べ、媒酌人に差し出す。
A媒酌人「本日はお日柄もよろしく誠におめでとうございます。
○○家と○○家のご縁談がとどこおりなく成立いたしましたので、これよりかたい御婚約のしるしとして、ご両家の間にご結納品の授受を取りつがさせていただきます」
C新郎側代表(結納品を持って媒酌人のもとへ)「○○よりの結納です。お取り次ぎの程よろしくお願いいたします」
D媒酌人「たしかに承りました」(結納品を持ち、新婦側に差し出す)「OO家からの結納品でございます。目録によりおあらため下さいまして、幾久しくお納めくださいますようお願いいたします」
E新婦側代表「ありがたく、幾久しくお受けいたします」(新婦側に結納品又は受書がある場合、結納品又は受書を媒酌人に差し出す)「OOよりの結納(受書)です。よろしくお取り次ぎお願いいたします」
F媒酌人「たしかに承りました」(結納品又は受書を新郎側に差し出す)「OO家よりの結納(受書)です。幾久しくお納め下さいますようお願いいたします」
G新郎側代表「ありがたく、幾久しくお受けいたします」
H媒酌人「めでたくご婚約が成立いたしました。まことにおめでとうございます。
お二人様のご幸福をお祈り申し上げます」と結びの祝詞を述べる。
I新婦側代表「OOご夫妻のおかげで、良縁がととのいまして、まことにありがとうございました」と謝辞をのべる。
J新郎側代表も礼をし、謝意を述べて結納の取り交わしが終わる。
 このあと別室で祝いの席をもつ。
なお席次については定説がなく入口や部屋の構造によって異なる。また@男性上位となるAもらい方が下位となるB仲人の場合婿側、仲人婦人は嫁側につくなどの基準によって異なってくる。また結納の席は嫁側が主催するので下座になるというケースもある。
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3 婚約と結婚指輪

 婚約指輪(エンゲージリング)は,相手方の誕生石の入った指輪を選ぶ。これは欧米からの風習で,誕生石を身につけていると魔よけになり,幸運を招くといわれているからである。しかし現在の日本では,誕生石にこだわらず,8割以上がダイヤモンド入りの指輪を贈ることが多い。婚約指輪は新郎から新婦側に結納の一品目として贈ることが一般的になっている。デザインは爪の高い立爪から,逆に爪が短くシンプルで,台脇に小さいダイヤを入れたデザイン中心のリングが人気がある。指輪の台は,金かプラチナが多い。一方,結婚指輪(マリッジ・リング)は,結婚式での指輪交換に用いられるもので,男女ベアのシンプルな形のものが一般的である。

(1)鑑定書
 ダンヤモンド等につけられる鑑定書,鑑別書,保証書はそれぞれ内容が異なる。
鑑定書…ダイヤモンドに対して用いられ,4C表示を明確にしたもの。
鑑別書…石の種類や本物か合成かなどの分析結果を記載したもの。
保証書…テレビや自動車の保証書と同じく,メーカーや販売店が責任を持って保証するというもの。

(2)婚約指輪について
 現在では結納に婚約指輪を加えることが一般化している。結婚では届けを出せば法的に夫婦として認められるのに対して,婚約は法的な手続きがないので,のちのちトラブルが起こった場合にも,結納品や指輪が納めてあれば婚約の証拠となる。婚約指輪の予算は,本人の経済状態によって異なり,月収の2〜3カ月分が適当といわれている。婚約指輪は左手の薬指にはめる。結婚式当日には右手に移しておき,式後に結婚指輪に重ねて左手にはめる。

(3)ダイヤモンドの評価基準
 ダイヤモンドの評価基準となる品質等級には,4つのCの方式が一般に用いられている。力ラット(重さ),カット(研磨),カラー(色),クラリティ(透明度)である。重さはカラットの単位で表示され,1カラットは200ミリグラムにあたる。大きな原石の産出は少ないので、価格はカラットの大きさによって等比級数的に増大する。カットの代表的なものに、ブリリアン・カット(円形で上部のクラウン部に33面、下部のパビリオン部に24面、計57の切子面で構成)、エメラルド・カット(長方形)、オーバル・カット(台形)、マーキーズ・カット(ボート形)、ペア・シェープド・カット(なし形)などがある。ダイヤモンドの色は、無色(ホワイト)、あるいは青白色(ブルー・ホワイト)を最高級品とする。透明度はダイヤモンド内部にあるインクルージョン(内包物)や、外面の傷を総合して等級決定がなされる。カラーは標準光面下で、クラリティは10倍のルーペを使って判定が行なわれる。


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