人前結婚式



211seki.gif 人前結婚式とは、親族や友人、知人などの参列者を証人として行われる結婚式である。最近は、従来の宗教による儀式や昔からのしきたりにとらわれない、新しい形式で結婚式を挙げる人たちも多くなっており、そうした形式を人前結婚式(シビル・ウエディング)と名付けることもある。式次第に決まった形がないが、婚姻届への署名捺印や誓いの言葉を組み込むものが多い。


1 人前結婚式
 人前結婚式は、形式に特別なきまりはない。人前結婚式を挙げる場合は、披露宴を兼ねて行われるのが普通である。会館などで行う場合の司婚者は、プロの司会者等が行うが、媒酌人が司婚役を兼ねてもいいし、知人や友人に依頼する場合もある。


◎会館における人前結婚式の例
@入場
 参列者、司婚者が入場、着席する。

A開式
 司婚者が「ただいまから、○○大郎君と○○花子嬢の結婚式を挙行いたします」と開式の辞をのべ、ついで新郎・新婦、媒酌人夫妻が入場し指定の席につく。

B新郎新婦の紹介
 司婚者によって新郎新婦が紹介される。

C誓約と証人の儀
 司婚者は新郎に「○○さんを妻とすることを誓いますか」、新婦に「○○さんを夫とすることを誓いますか」と尋ね、次いで列席者に「みなさまには御異議はございませんか」とたずね、全員の同意を得る。

D婚姻届の署名
 司婚者が、「ご列席のみなさまを証人にお願いしまして、お二人で「婚姻届」にご署名願います」の言葉に従い、新郎、新婦の順に署名をする。署名が終わると、司婚者は婚姻届を列席者の方に向けて披露する。

E誓いの言葉
 婚姻届の署名が終わると、新郎新婦による「誓いの言葉」を朗読。

私共二人は、今日のよき日に、皆様の前で誓いあって結婚を致します。
この広い世の中に終生の伴侶として選び選ばれましたことをまことに幸福と思います。今日より心を一つにして深い理解と愛情と誠実とをもって夫婦の道を守り、苦楽をともにし平和な生活をいとなんで子孫繁栄のみちをはかり、終生二人の愛情の変わらぬことをお約束致します。何とぞ末長くお守護下さるようお願い致します。ここに謹んでお誓い致します。

平成○○年○月○日

(夫)○○大郎 (妻)花子


F指輪の交換
 新郎が新婦の左手の薬指に結婚指輪をはめ、続いて新婦は新郎の指に結婚指輪をはめる。

G祝杯
 指輪の交換が終わると、司婚者は「お二人のご結婚を祝して、乾杯をお願いします。」といい、全員起立して「おめでとうございます」と唱和して乾杯する。

H結びの祝辞



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