引出物 |
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「引出物」とは、宴会に際して主催者が来賓に贈る品物のことをいう。古くは馬を庭に引き出して贈る時代もあり、引出物の名称は、ここから出たといわれている。かっての結婚式のもてなしといえば本膳料理が一般的で、引出物も引物台にのせて出した。最近では、ディナー形式の披露宴が主流になったこともあり、あらかじめ各席に配っておいたり、披露宴終了後に出口で一人ひとりに手渡ししている。 ◎引出物の平均費用 国民生活センターの調べでは、引出物の一人あたりの平均全額は5,000円くらいで、組み合わせは記念品と菓子類の一品目が全体の5割強を占めている。また三和銀行が調査した平成4年度の挙式前後の費用によると、招待客一人当たりの引出物金額は、関西・関東とも4割近くが5〜6,000円であり、約9%が1万円である。結婚に金をかけるという東海地方では、5〜6,000円が24%であり、同じく24%が1万円といった数字が出ている。引出物の中心となるものには記念品があり、それに菓子(引き菓子)がつけられる場合が多い。 また、持帰りに便利な比較的コンパクトで軽いものを贈る傾向がある。記念品につける引き菓子には、かっては縁起を重んじて紅白まんじゅうや鶴亀を型取ったものが主流であったが、最近ではバームクーヘンなどの洋菓子などがふえている。全体的に贈られる側に喜ばれる、より実用的で無駄のないもの変わってきた。また最近では、招待客が好きな品物を選んで申し込むという「カタログ・ギフトシステム」も利用されている。 |
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